資格

カラーコーディネーター検定アドバンスクラス 独学2ヶ月で合格した方法

2022年2月にカラーコーディネーター検定アドバンスクラスをCBT方式で受験し、無事に1発合格しました!
これから受験を考えている方の参考になればと思い、私がどのような準備をして試験に合格することができたのか紹介したいと思います。

カラーコーディネーター検定とは?

色彩にまつわる資格は複数ありますが、その中でもカラーコーディネーター検定は私のような建築業界で働く人や工業デザインに関わる方にオススメの資格の一つです。

カラーコーディネーター検定は東京商工会議所により、年2回6~7月頃と10〜11月に実施されます。色の性質や特性など、色彩の知識を身につけることで仕事に役立つ実践的な知識を学ぶことができる資格です。
◯試験時間:90分
◯試験形式:多肢選択式
◯受験料:アドバンスクラスは7,700円(税込)
※テストセンターで受験するCBT方式の場合、利用料の2,200円(税込)が別途発生します
◯受験資格:学歴・年齢・国籍・性別等の制限なし
◯合格ライン:70%以上


私は建築コーディネーターとして働いています。内装工事の際には、壁紙やフローリング、キッチン・洗面台など、色味やデザインの相談を受けることが多いです。
カラーコーディネーター検定を受験する前は、施工事例や他の建築物を参考にしながら、感覚的に判断して提案していました。受験後の今は、色彩の知識に基づいて理論的に判断し説明することができるようになったので、お客さまへの提案の幅が広がったと感じています。
また、資格を持っていることでお客さまからも安心して相談していただけることが増えたとも感じているので、受験して良かったなと思っています!
カラーコーディネーター検定のアドバンスクラスでは、インテリアの歴史や近現代のデザイン史なども試験内容に含まれており、私は仕事にも関係する興味のある内容だったので、受験勉強自体も楽しかったです。

まずは公式テキストと練習問題を買おう!


テキストは、東京商工会議所から発売されている「カラーコーディネーター検定試験アドバンスクラス公式テキスト」を用意しましょう。
※この記事の執筆時2022年7月時点で、ナツメ社よりテキスト&問題集「スピード合格! カラーコーディネーター【アドバンスクラス】テキスト&問題集」が発売されています。公式より安価で読みやすいので、お好みで選んでも合格は可能だと思います。ただ、私の受験時には発売されていなかった点と、合格だけでなく知識として習得したかった点を踏まえて、私は公式テキストをオススメします。

公式の練習問題の入手方法

公式テキストには問題が掲載されていないため、東京商工会議所から練習問題を取り寄せしましょう。公式の練習問題は書店や通販サイトでは販売しておらず、東京商工会議所HPよりメールで依頼し購入が可能です。
テキスト代は990円(税込)+送料+振込手数料
(東京都内に住んでいる私は送料370円だったので、1,360円を振り込みました。)
どのような形式で問題が出題されるのかを把握したり、試験時間の感覚を掴んだりするために模擬試験を行い、私は安心して本番に臨めたので、確実に合格したい方はぜひ公式の練習問題も取り寄せしてくださいね!
※東京商工会議所HPはこちら

独学2ヶ月で合格した学習スケジュール

私は学生以来の久しぶりの試験勉強で、結構ビビっていたので2ヶ月前から準備を始めました。時間がたっぷりある方や、暗記が大大大得意!というような方でしたら、もっと短期間でも合格可能かもしれません。
ここからは、私が仕事をしながら2ヶ月でどのように学習を進めたのかを紹介します!

1ヶ月目

1ヶ月目は、テキストに慣れることが目標です。
1週間でテキスト1周読むペースを目安に学習を進めました。

1週間目 1週間で1冊読み切る!最初なので、気になった語句は巻末の用語解説も確認しながら読む。
私がつまづいたのはchapter5、暗号みたいな計算式がたくさん出てきます。最初は全く理解できませんでしたが、まずは読み進めることを優先します。計算式は何となく見て、本文で何を言っているのかを読み込んで先に進みましょう。
私は1日3章ずつを目安に読み進め、読めなかった日の分は他の日で調整してとにかく1週間で読み切ることを意識しました。仕事で疲れて読まなかった日もあります。
2週間目 1冊読んでみた結果、とにかく何度も読み込むことが必要と感じました。2週間目も1週間目と同様に、1週間で1冊読み切ることを目標に進めます。
私は本が手元になくても隙間時間でスマホで読めるように、ペンテルのアンキスナップマーカーを導入しました。読みながら、“テキストの太字部分や数値、人名などを中心にマーカーを引く、スマホのカメラで写真を撮ってアプリに取り込む”この作業も同時に進めながら1週間を終えました。
3〜4週間目

テキスト内の太字部分、数値・人名を覚えながら読み進める。
私の場合は、導入したアンキスナップのアプリでの学習がメインになりました。1章読む、アンキシートで覚えれたか確かめる、これを繰り返しながらテキストを1周します。まとまった時間をとっていたわけではありませんが、隙間時間で大体1日30分〜1時間程度の時間を確保していました。

2ヶ月目

2ヶ月目に入るタイミングで、公式の練習問題に挑戦しました。
結果は84点/100点満点中、まずまずの出来かなとちょっと安心しました。ただ、勘で解いた問題もあったため、暗記の弱い部分を重点的に覚えることにしました。

1週間目 2ヶ月目の学習に入るタイミングで、公式の練習問題を解く。自分の苦手な部分を明確にし、苦手部分を重点的に学習します。
私は、chapter3の染料の種類、chapter5の計算式、chaputer15の人名が苦手だったため、2ヶ月目最初の週はこの3つの章を繰り返しアンキシートで学習しました。
2〜3週間目 テキスト全体の総復習期間。太字部分だけでなく、図や表など細かい部分も含め、読み飛ばしているところがないか徹底的に読み込む。例えば、chapter12は太字は少なめですが、プロダクト毎の特性をしっかり読み込みました。練習問題で安心したこともあり、学習量がちょっと減りましたが、トータルでテキスト1周分は読み込んだと思います。
試験10日前 ここでもう一度練習問題に挑戦しました。結果は96点/100点満点中。1回目が終わった時に復習し、問題を覚えてしまっている部分もあったので、練習問題の使用はここで終了しました。
試験10日前〜前日 読み慣れていた部分はざっと飛ばしながら、テキスト1周します。この時に意識したのは、太字や語句など今まで重点的に読んできた部分はサクッと、逆にそれ以外の部分を意識して読むことです。
正直、chapter5の計算式を覚えることは完全に諦めました。笑
chapter15の人物・キーワードも全部覚えるのは無理かも〜と思いつつ、無理やり語呂合わせして失点を減らすため最後まで悪あがきして覚えました。試験前日は、chapter15の人物名もほぼ暗記できている手応えがありました。
試験当日 私は心配性なので、夕方の受験にしていました。そのため、午前中はテキストをサクッと1周、暗記が不安な点を再確認するつもりで目を通しました。あとはリラックスして試験に臨むだけなので、忘れ物がないか早めに準備して余裕を持って試験に向かいました。

試験結果

↑こちらが受験直後に受け取れる試験結果レポートです。

91点/100点満点中で合格しました!
試験終了時にあっさりと結果が出るので、どうだったかな〜と振り返る時間はほぼなかったです。笑
70点以上で合格なので、苦手な部分はある程度捨てても合格可能なレベルかなと思いました。ちなみに、私が受けた第51回アドバンスクラスの合格率は61.6%、試験問題が難しいというよりも、範囲が広いのできちんと対策しきれなかった人には厳しかったのかな、という印象です。

アドバンスクラスに一発合格するためのポイント

試験の時に、“テキストを何回も読んでおいてよかった”と思いました。というのも、太字とか重要語句以外に、こんな何ともないとこから出るの!?という問題が結構あったからです。あのページのあの部分にあったけど何だっけ〜と、試験中に思い出せなかった問題もありました。
ちなみに試験問題は、ひっかけのようないやらしい問題はなかったように記憶しています。丁寧にテキストを読んでいれば解ける問題ばかりなので、とにかくテキストの反復が大事!

◯最初から理解しようと思わない!とにかくテキストを繰り返し読むことが大事
◯太字を覚えてきたら、太字以外のテキストの文章も読み込む
◯細かい数式や年号は執着しなくてOK!ただ、時代の流れは理解する必要あり
◯練習問題は、問題の出題傾向と時間配分に慣れるために使う
◯毎日やらなきゃ!と思う必要なし、1週間の中で調整すれば大丈夫

ここは覚えなくても良さそう

  • 巻末の用語集の中身まで細かく覚える必要はないです。実際、用語集は最初に読んだ時くらいしか使いませんでした。なので、用語集を覚える時間があったら、テキスト本編を隅々までチェックする方が大事だと思います。テキスト本文中に黒字で書いてある部分は用語集に解説があることになっていますが、実際は用語集に解説が載っていないものがあります。電話で東京商工会議所に問い合わせたところ、メールで質問を送っていただければ回答しますよ〜という趣旨のお返事をいただきましたが、いくつかあって面倒だったのでメールは送らずネットで調べました。そのこともあり、用語集を重視する必要はないと思います。
  • 数式や細かい年代は覚えきらなくて大丈夫。ここで注意してほしいのは、◯◯年といった細かい年代は必要ないですが、時代の流れは理解しておく必要があります。(特にchapeter15・16あたり)

模擬試験、時間計ってやってみてね

試験慣れている人にとっては当たり前のことかもしれませんが、模擬試験は時間を計ってやってくださいね。私は家で模擬試験をやった時は2回とも60分かからず終了しましたが、やはり本番は90分ギリギリまで使い切りました。今後変わる可能性はありますが、現状は1問1点で100問の構成になっています。1問に時間をかけてしまうと最後まで解ききらない可能性があるので、時間配分のペースを掴んでおくことも大事です!

毎日じゃなくても良いから、1週間で調整して進めよう

2ヶ月で合格!と言っていますが、正直2ヶ月毎日みっちりやったわけではありません。
仕事で疲れてやらない日もあったし、遊びに行った日もあります。その代わり、1週間で決めた分量だけは守りました。1ヶ月目は、平日は3日くらいやって週末にガッツリやる、そんな感じで進めていました。2ヶ月目からは、ガッツリやったのは直前くらいで、スマホでコツコツ隙間時間を積み重ねて勉強していました。勉強の時間を作らなきゃと思うとストレスだったので、移動中とかの短い時間を利用して勉強し、家ではドラマ観たりのんびりお風呂に入ったり。その代わり、時々ふと単語を思い出してあれ?っと思った部分があれば、すぐにテキストを確認するくらい、ちょっとした時間の頻度は高かったです。

ここまで読んでくださりありがとうございました!
皆さんが合格できるよう応援しています!

ABOUT ME
なっちゃん
夫と一緒に建築業界で働くコーヒー好き。 コーヒーといえばスタバのフラペチーノくらいしか飲んでいなかったものの、コーヒー好きの夫に感化されてコーヒーの奥深さにハマりました。 酸味の少ないコーヒーが好みで、お気に入りの豆はグアテマラとマンデリン。